Rauma (ラウマ)

Rauma Old town
Rauma Old town

フィンランドの西海岸に位置するラウマは、フィンランドでは、トゥルク、ポルヴォーに次ぎ、3番目に古い町で起源は1442年となります。

ラウマ地域には、ラウマの旧市街とラウマ郊外ラッピの青銅器時代(紀元前1500-500年)のサンマルラハデンマキ青銅器時代墓地遺跡の2つがユネスコの世界遺産に指定されています。また、ラウマ市は伝統工芸のボビンレースも名高く、美しい海岸線と価値ある歴史や文化を感じることができます。

ラウマ旧市街は、18世紀に立てられたニュー・ルネッサンス・スタイルの木造建築の家並みです。旧市街内には、アーティストのアトリエやギャラリー、かわいらしいカフェやショップ、博物館があり、夏には中世の雰囲気そのままにレースを編む姿がみられることもあります。トゥルクやタンペレからのアクセスが便利です。   

  

■アクセス
飛行機:ヘルシンキ~ポリ 約45分  ポリ空港からバスで約1時間
バス:ヘルシンキから 250 km/3時間30分 ポリから 58km/50

   トゥルクから 90km/ 約1時間30分 タンペレから 147km/2時間30 

 

■観光情報
Rauma Regional Tourist Information
   http://www.visitrauma.fi/

 

主要観光スポット

ラウマの観光ポイントはユネスコの世界遺産に登録されている旧市街内。

 

■聖十字架教会 Holy Cross Church   

15世紀末に建てられた元フランシスコ修道院。その後新たな教会がたてられたため、修道院は別の施設として利用されたが、1640年に教会が焼失したため、修道院がラウマの教会として利用されることになる。教会の見所は、石と木の調和が美しい外観、特にタールを塗った木の屋根瓦は美しい。また、内部の天井のフレスコ画は16世紀のものがほぼ完全な形で残っている。

 

■キルスティ・ハウス Kirsti House   

18世紀中頃の裕福な航海士の家。その当時の中流家庭の生活がうかがえる。主人は常に航海に出ていて家を守るのは女性が中心だったため、家の名前も女性の名前が付いている。

 

■マレラ・ハウス Marela House   

船主が3世代に渡って住んだ家。没落してからオークションの結果、豪農が買い取る。その後、国が買い戻し博物館として投じの生活振りを再現している。

  

 

■旧市庁舎 Rauma Museum   

マーケット広場の一角にある18世紀の建物。現在はラウマ博物館として利用されている。1階はレース博物館になっていてアンティーク・レースをはじめ600種類以上のレースが展示されている。

 

 

Old Rauma (ラウマ旧市街)

現在も木造建築が保存されているラウマ市の大敵は火災だった。実際にラウマは再三火災に見舞われ、特に1682年の大火では市街はほぼ完全に焼失した。ラウマ旧市街の町並みは、大火の後当時の古地図に沿って大半が忠実に再現された。旧市街に残るおよそ600軒の木造家屋は、同じ建物が二つとないにもかかわらず一体感がある。 調和のとれた景観が美しい町並みは、スカンジナビアに残る木造建築群の中では最大規模。ラウマ旧市街は、遠い昔に失われた町を再現したものではなく、そこに暮らす住民が歴史と伝統を受け継いた結果といえる。
その中でも注目は、15世紀初頭にフランシスコ会修道院の聖堂として建てられた聖十字架教会。ほぼ完全なまま現存する天井を飾るフレスコ画は16世紀初頭のもので、キリストの生涯が描かれている。
また、ボビンレースの伝統でもラウマは有名。ボビンレースは17世紀にラウマに伝えられた。18世紀にはヨーロッパで貴婦人がドレスにレースを装飾することが流行し、特にラウマ・レースは質が高いことで有名になった。現在旧市街でもボビンレースの実演やショップをみることができる。

ボビンレース

ボビンレースは17世紀にラウマに伝えられた。1700年代にはヨーロッパでレースをドレスに装飾することが流行し、特にラウマのレースは質が高いことで有名になったほどだ。伝統的なボビンレースとは専用の枕(ピロー)の上にデザイン画(型紙)をおき、デザインにそって刺されたまち針に、何十個ものボビンのレース糸を絡ませて作成するとても繊細なレース。7月下旬には「レース・ウイーク」というイベントもあり、街中がレースの魅力に包まれる。