Inari

イナリはラップランド最大の湖、イナリ湖畔の小さな町で緯度は北緯69度に位置しています。先住民族サーメの町でもあり、サーメ博物館「シーダ」、サーメのラジオ局、サーメ伝統的な工芸品を扱ったショップなどがあり、フィンランドのサーメ文化に触れるには最適な場所です。

夏季はイナリ湖に浮かぶサーメの聖地ウコンキヴィを訪れるツアーや水上飛行、フィッシングなど大自然の中でのアクティビティが人気です。冬季は周囲に人工的な明かりがほとんどないため、オーロラが出ていれば凍ったイナリ湖周辺からばっちり見えるはずです!

 

■アクセス

飛行機: ヘルシンキ~イヴァロ 1時間40分 ※エアポート・バスがでていないので、ホテル予約の際に、乗り合いのタクシーを予約してもらうのがいい。空港から約30分。

 

バス: サーリセルカから 71km/ 約1時間30分  イヴァロから40km/50

 

■観光案内

http://www.inari.fi/en/main-page.html

 

http://www.inarilapland.org

 

■平均積雪量と平均気温(イナリ)

11

12

1

2

3

4

積雪(cm)

14

32

47

62

65

54

平均最高気温

-5.2

-9.6

-11.5

-9.9

-3.8

1.8

平均最低気温

-9.8

-15.3

-17.4

-16

-11.7

-4.1

シーダ SIIDA

イナリにあるサーメ博物館&北ラップランド・ネイチャーセンターはサーメ人の住居などを展示した屋外博物館に19984月1日、ユハニ・パラスマ博士デザインによるモダンな屋内博物館Siida(シーダ)を加え、サーメの歴史、文化、生活と北ラップランドの四季折々の森、自然、動植物の生態などを分かりやすく展示・紹介している。館内は2種類の常設展示室と特別展示室の3つの部屋からなり、Siidaの一番奥にある常設展示室では、部屋の壁に沿ってラップランドの12カ月を紹介(日照時間、気温表付)。内側に置かれたパネルではその季節の動植物やサーメ文化について写真、映像、剥製、標本などをふんだんに使ったビジュアルで紹介している。

http://www.samimuseum.fi

 

サーメ人Sami

サーメ人は、フィンランドとスカンジナビア半島北部、東はロシアのコラ半島にかけて暮らす、フィン・ウゴール人の少数民族。現在の人口は78万人で、約7,000人がフィンランドに暮らすと言われている。サーメ人が現在の地に住み着いたのは、少なくとも2000年以上前といわれ、この地域においては、歴史上、大きな人口移動が見られていないことから、サーメ人は、紀元前1万年~4,000年頃にコムサと呼ばれている、この地最古の文化を築いた民族の子孫とも言われている。サーメ人は、今世紀に至るまで昔ながらのトナカイ放牧を中心とした生活を守り続け、近代的な工業やサービス産業の恩恵を受けるようになったのは20世紀後半以降。その後は生活様式が急変し、今日トナカイ放牧を続けているのはサーメ人全体でも1割ほど。しかしながら、サーメの人々の中には古くからの伝統、文化が今も色濃く残っている。

 

■ 観光スポット

 

サーメ・ドゥオチ Sami Duodji

サーメの伝統工芸を扱うショップ。トナカイの皮や骨を使ったサーメの製品も、お土産用の大量生産とは違い、アートの域に達している。イナリはフィンランドのサーメ文化中心地でもあるので、サーメ語のCDや本も充実している。サーメ文化に興味があれば、シーダ博物館の帰りにぜひ訪れたい。

イナリのバス停(ホテル・イナリ前)から徒歩5分。

 

 

デザインハウス・イドリ  Designhouse Idoli 

ラップランドにオープンしたフィニッシュ・デザインのエキジビジョン。オーナーはヘルシンキ出身。デザインハウスにはオーナーが選んだフィンランド人アーティストの作品を展示・販売している。 

  

 

カイヤ・パルットのアトリエ  Kaija Paltto Arts & Crafts  

カイヤ・パルットはラップランド北部レンメンヨキ在住のフェルト・アーティスト。

自然からの素材を使って作られる作品は、美しいラップランドの自然やサーメの影響を強く受けているものが多い。アトリエがあるのは、夫のヘイッキのトナカイ牧場の一画。アトリエでは作品の見学だけではなく、製作過程の見学、またフェルト作品の製作体験プログラムもあり。

アクセス:個人でいく場合はタクシー ※宿泊ホテルやアクティビティ・カンパニーでオプショナル・ツアーが催行されることもある。

 

サーメ博物館

 

イナリにあるサーメ博物館&北ラップランド・ネイチャーセンターはサーメ人の住居などを展示した屋外博物館に1998年4月1日、ユハニ・パラスマ博士デザインによるモダンな屋内博物館Siida(シーダ)を加え、サーメの歴史、文化、生活と北ラップランドの四季折々の森、自然、動植物の生態などを分かりやすく展示・紹介している。館内は2種類の常設展示室と特別展示室の3つの部屋からなり、Siidaの一番奥にある常設展示室では、部屋の壁に沿ってラップランドの12カ月を紹介(日照時間、気温表付)。内側に置かれたパネルではその季節の動植物やサーメ文化について写真、映像、剥製、標本などをふんだんに使ったビジュアルで紹介している。