トラベルガイド
Lapland (ラップランド)
夏の間には太陽が沈まず、冬の間には太陽が昇らない時期のある地域は北極圏(北緯66度33分以北)と呼ばれ、スウェーデン、ノルウェー、ロシアにまで広がります。フィンランドのラップランド地方は北極線より少し南の地域までも含まれます。先住民族サーメがトナカイ放牧ではぐくんできた文化、厳しい自然だからこそ生まれる美しい四季の季節。そこには北海道よりも広い面積に約20万人の人々が暮らします。
冬のアクティビティ、春スキー、夏はハイキング、秋の紅葉と四季に応じて楽しみがありますが、最大の魅力は9月上旬から4月上旬まで観測可能なオーロラです。
ラップランドの冬は、深い雪に凍った大地が広がります。でも、そんな厳しい大地だからこそオーロラや白銀の世界が美しく、ウィンター・アクティビティも十分に楽しめます。一瞬の春は、白夜に近い明るい夜までもスキーが楽しめます。
夏はトレッキングやフィッシング、秋は紅葉ハイキング、いつでもラップランドならではの自然が味わえます。サンタクロースの故郷ロヴァニエミにあるサンタクロース村では、一年中サンタさんに会えます。ラップランド地方にはホテルやアクティビティが充実したリゾート地も多く、快適な休日が過ごせます。
■Rovaniemi (ロヴァニエミ)
ラップランド入り口の街、サンタクロースの故郷として世界中から観光客が訪れます。世界大戦時1944年に街の大半が破壊されましたが戦後、建築家アルヴァル・アールトによって都市が再建されました。また郊外にはサンタ・ヴィレッジがあります。北極圏に位置するここはオーロラ帯に位置し、冬季はオーロラ観測バス『moi moi号』*が運行しています。
アクセス
飛行機: ヘルシンキから国内線で1時間20分。
寝台列車: 寝台列車「サンタクロース・エキスプレス」で約13時間。
空港から市内へ:
国内線の発着に合わせてエアポート・バス(7€)が主要ホテルを運行してくれる。エアポート・タクシー(25€)あり。市内へは約15分。(バスの発着所から空港へ。フライト時刻より1時間30分前にバスの停留所から出発)
ルート:空港 - ホテル・ポフヤンホヴィ - ホテル・ヴァークナ - ホテル・サンタクロース - ホテル・キュムルス - シティホテル - ホテル・スカンディック
■ラップランドの交通
■宿泊情報
観光インフォメーション
Rovaniemi Tourist imfprmation
住所: Sampo shopping center- Lodi`s Square , Maakuntakatu 29-3
観光
●サンタクロース・ヴィレッジ
ロヴァニエミ市内から北へ8km、北極圏の境界線上にあるサンタクロース村。ここに来れば1年中サンタクロースに会うことができる。
アクセス:市内からタクシー、または路線バス8番を利用。所要時間は15~30分
開園
1月~5月・9月~11月 毎日 10:00~17:00
6月・8月 毎日 9:00~18:00 7月・12月 毎日 9:00~19:00
・12/24 9:00~15:00 12/25 12:00~17:00 ・12/31 9:00~17:00 1/1 12:00~19:00
※開園日時はご旅行前にご確認をお勧めします。
博物館
Arktikum アルクティクム
吹き抜けの天井がガラス張りになっているユニークな外観の博物館。ここでは、北極圏で生活する人々の歴史・暮らしにふれることができる。
2015年 開館日: 1/1 ~ 1/11 毎日 10:00~18:00 ・1/12~5/31 火~日 10:00~18:00 月、休館
6/1 ~8/31 毎日 9:00~18:00・9/1 ~ 11/30 10:00~18:00 月、休館・12/1~12/31 毎日 10:00~18:00
*ただし、12/24は休館
Kirjasto ラップランド州図書館
アルヴァ・アールトの傑作。1965年に完成した。冬季の日照時間が短いことを考慮し、自然な間接光を取り込むために窓の位置を設定している。建物だけでなく、家具・照明など全てのデザインがアールトによるもの。
住所 Jorma Eton tie 6
Tel (016)322-3019
日曜日は休館。
Lappia Talo ラッピア・タロ
これもアールトの手がけた多目的ホール。1975年に完成した。ラップランドの低い山々(トゥントゥリ)がモチーフになっている。冬には屋根がライトアップされて幻想的だ。内部の見学は要予約。
住所 Jorma Eton tie 8A
Tel (016)356-2096 (ガイドサービス)
Luther Church
ロヴァニエミ・ルーテル教会
正面の壁画はスカンジナビア最大級ともいわれるフレスコ画。ロヴァニエミでクリスマスを迎えたら、ぜひ訪れてみたい。
レストラン
Restaurant Nili ラップランドご当地料理を楽しめる。
営業時間 月~土 17:00~22:30
住所 Valtakatu 20
電話 (0400)369-669
Oppipoika オッピポイカ
ホテル・レストラン専門学校の生徒さんたちが料理から接客までしてくれるユニークな所です。スポーツホテル・オッピポイカ1階にあり、地元では人気のレストラン。
営業時間 月・火・木・金 7:00 ~16:00 (ランチ:11:00 ~ 14:00) 水のみ 7:00 ~22:00 (ランチ:11:00 ~ 14:00)
土日は休日
住所:Korkalonkatu 33
Snow land (Lumimaa )スノウ・ランド(ルミマー)
毎年12月、ロヴァニエミ近郊に突然現れる。建物、テーブルや椅子など全て雪と氷でできている。室内は-2~3度だが、トナカイの毛皮を敷いた氷の椅子は思った以上に暖かい。メニューは全てコースで1時間半ほどかかる。
住所:Kajaanintie 1
カフェ
Antinkaapo アンティンカーポ
ロヴァニエミで一番美味しいと評判のベーカリー&喫茶店。材料と新鮮さにこだわり、パンやケーキも手作りで美味しい。
営業時間: 月~金 7:30 ~ 17:00 土 10:00 ~14:00
お土産
Lauri Tuotteet Oy ラウリ・トゥオッテート
ラップランドに昔からある民家をそのまま使ったショップ。白樺やトナカイの角、フェルトを使ったラップランドらしい手工芸が揃うショップ。一つひとつ丁寧仕上げられた製品からは、温もりが感じられる。
営業時間: 月~金 9:00 ~ 17:00
住所:Pohjolankatsu 25
ラップランド手工芸体験&家庭訪問
Koru- ja taidekäsityö コル ヤ タイデカシテュエ (ジュエリー&クラフトワーク)
カンガスニエミ夫妻の工房で、ラップランドの手工芸を体験できる。ここでは、トナカイの角でアクセサリー作り、白樺のコブをくりぬいてつくる「ククサ」というこの地方独特のコップを制作できる。作品ができあがったら、その後はお手製スィーツのティータイムが待っている。
この体験プログラムには事前にメールや電話での予約が必要です(プログラムは通常英語で行われます。日本語の通訳が必要な差異は申込時に用相談。通訳料は別料金となります)。*交通機関はタクシーのも。市内から片道約25€。
http://www.hornwork.fi/index.php/japani (日本語のホームページあり)
オーロラ観測バス『moi moi号』
moimoi号はオーロラ観測所から入手した最新情報を元に、その日オーロラに出会える確率の高いポイントへ連れて行ってくれる。バスには日本語ガイドが同行。
http://www.nettravel-jp.com/items/view/130
最少催行人員: 4名
料金:85€
■Saariselkä (サーリセルカ)
ラップランド最北のリゾート地、サーリセルカにはウルホ・ケッコネン国立公園が広がり、夏はハイキング、秋は紅葉とベリー摘み、冬はオーロラ観測とウィンター・アクティビティで楽しめます。先住民族サーミの文化に触れることもできます。
■Inari (イナリ)
イナリはラップランド最大の湖、イナリ湖畔の小さな町で緯度は北緯69度に位置しています。先住民族サーメの町でもあり、サーメ博物館「シーダ」、サーメのラジオ局、サーメ伝統的な工芸品を扱ったショップなどがあり、フィンランドのサーメ文化に触れるには最適な場所です。
■Ylläs (ユッラス)
標高718mのユッラス山を挟んでアカスロンポロ(Äkäslompolo)とユッラスヤルヴィ(Ylläsjärvi)の二つのリゾート地があります。山や川に囲まれた大自然の中で、四季折々のアクティビティが楽しめます。小さな村なので、人工の明かりも少なくオーロラがみえやすい場所がたくさんあります。
■Levi (レヴィ)
フィンランドでも人気のスキー・リゾートがレヴィ。ワールド・カップが開催される設備が整ったスキー場で冬はスキー三昧が楽しめます。若者が多く集まるので、クラブやバー、レストランなども充実して、アフタースキーも万全です。丘に囲まれたレヴィは他のラップランドと同じく、様々なアクティビティやオーロラ観測も楽しめます。
■Luosto (ルオスト)
サンタクロース村のあるロヴァニエミから100キロほど北にルオストは位置します。小さな町にあるスキー場は徒歩圏内です。町の規模が小さいので、人工の明かりも少なくオーロラ観測にも適しています。アメジスト採掘場があり、採掘プログラムやアカデミックなオーロラ講座など、他のリゾート地にはないアクティビティも人気です。
■Pyhä (ピュハ)
サンタクロース村のあるロヴァニエミの北にピュハは位置します。スキー場はホテルのすぐ近く。昼間はピュハの丘からの美しいパノラマの風景、夜はオーロラがみられます。スキーやオーロラのほかにも、ウィンター・アクティビティ昔はひとつの山だったリゾート地、ルオストへはスキー・バスで結ばれています。
■Kilpisjärvi (キルピスヤルヴィ)
ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの3国国境沿いにある小さな村キルピスヤルヴィには、全長800kmにも及ぶハイキング・コースがあります。標高はわずかに500メートルでも、北緯69度以上という高緯度の地域では高度4000メートル以上に匹敵する植物分布といわれ、珍しい植物や壮大な自然風景を体験することができます。
■Kuusamo, Ruka (クーサモ・ルカ)
フィンランドでは、レヴィとならんで人気のスキー・リゾートがクーサモにあるルカです。ノルディック・スキーのワールド・カップも開催される大規模なスキー場があります。北極圏より南に位置していても、オーロラ帯に属しているので、オーロラ観測も可能です。夏は広大なオウランカ国立公園でのハイキングやアウトドア・アクティビティが人気です。
■Kemi (ケミ)
ラップランド第二の都市ケミは北緯65度49分、ボスニア湾岸に位置しています。フィンランド最長のケミ川が流れ、豊富な水と森を生かしたパルプ産業が主産業です。
ケミからはスウェーデンとの国境もすぐで、トルニオから簡単に国境を越えることができます。